君の声が聞きたくなって 傷み出した想い綴って 今、青塗れ空の下、駆け出した 雨を押し退け、虹を呼んだみたい 八重歯の似合う君に乱された いつのまにか誰かの優しさより 君からのいじわるを待っていた どんな曲や物語でも恋や愛や 不確定で曖昧なものばっかりで 君に出逢うまで分からなかった ずっとプロローグに 生きてたみたい 「逢いたい」が止まらないから 駆け出した君のもとへ どこにいてもいい 僕に攫われてくれ 君が泣いていますように 伸ばした手の先に僕が居たい 願ってしまうのは君のせいだから なんて言って馬鹿みたい あと何度、幸せな夢見て 絶望して泣くのかな 口元、触れた 潮の香りを纏った雫に蘇る 快晴に手を伸ばして、 海が見たいと笑った横顔 どこでも一緒ならよかった 急行列車の9号車にも あのスーパーの入り口 帰り道、まぶたの裏にも 狂おしい蜃気楼、ちらつくのは 悔しくなるほどに君だけだよ 宛先はわかってるのに 送れない言葉、書き殴る どんなに綴っても、 気が抜けた炭酸の恋の歌 届いてしまったら、いつか 消えてしまいそうで怖かった ああ ちゃんと伝えれば よかったのに 「かわいいね」と はぐらかすところも 無責任な約束をしちゃうところも 全部、全部、大嫌いなのに 求めちゃうのは 君じゃないといけないから 逢いたいんだ。 「逢いたい」が止まらないから 駆け出した君のもとへ 間違いでいいからその手を 攫わせてくれ 特別って名前はないけど 小刻みにいつしか埋め尽くした 傷んだり、消えたり、 君がいた記憶 ずっと抱きしめて 行け、行け、君のもとへ ねえ、ねえ、届いてよ 僕が破っては繋いだ、 想いのかけら いたい。今、君が幸せでも ねえ、応えてくれよ まだ手は振れないから