窓の外に広がる美術品を眺めては 人から与えられた人生を貪る ハリボテの享楽に価値なんて 知らないまま 紙面に切り取られた世界に憧れた ガラス板向こう側展示品を眺めては 人が好きなものだけ好きを 許されてる 「本当のことなんていいの」 捻けた表情の奥で何を見てた 泣いているのかわからないままで 砕けた偶像抱いて灰になって 自分の意思もわからないままで 部屋の中に埋もれる 美術品ひとつひとつ 存在することさえ許されないままで ハリボテの人生に価値なんて 感じなくて 紙面に描いていた世界を望んでた 捻れた表情の奥で何を見てた 「泣いているんだ、 あなたの代わりに」 破けたキャンバス 抱いてくべられても 眠ったままの世界で夢見た 「本当のこと言うと、」なんて 言えない 捻けた表情の奥で何を見てた 泣いているのかわからないままで あなたの代わりに 生きていきたいなんて そんな夢想を繰り返すだけ