寂しげな目 本当は 溶かしてあげたかった 傷だらけのシンクみたいな空 僕らだけの季節だった 全て偽物だよ 嘘ばかりの暮らしで 本当は静謐な眼差しに 当てられたいだけなの あなたの手が解けて 曖昧になった私のシルエット あなたを思って 心を溶かして ひとつになれたなら 寂しくないよ 同じ世界を 編んでいたいよ 白んだ朝に 溶けていった 夏よ 永遠にひとり 取り残された ような夕べの部屋 言葉に似た吐息でそっと 違う夜を紡いでいた 全てまがい物だよ 君がいないだけで 本当は暖かい羊水に 浸ってたいだけなの ふたりの目線が解けて 曖昧なままでさよならしたセゾン あなたを想って 季節に靡いて 夢で逢えたのなら 寂しくないよ 忘れてしまったら それでいいかな 果て無い強がりを棄てられたのなら どこにいたって 何をしていたって 伝えられる思いに嘘はないよ あなたを想って あなたを想って 白い横顔に 吸い込まれた 夏よ