あなたは私を哭かすほどに 美しい 寄る辺なき黄昏に 闇を求め歩いた 戀と気づかぬまま 見つめた あなたは花弁 その可憐さが故に 醜さに散る季節 もう戻れない もう癒せない 穢れた涙が 浅ましさを 咎めだす 嗚呼戀すほど 傷つく定めよ あなたと違わぬ星のもとに 生きれない 怒り 悲哀の谷で 名もなき想いと出遭う 貌を削ぎ落とした水面に 揺らめく三日月 星降る夜よ 終われ 願うには 遅すぎる そう触れない そう交わらない 穢れた涙よ 渡せられぬ河となれ 嗚呼幾百年 老いを紡いでも あなたは私を哭かすほどに 美しい