静かに溶けた永久で忘れてた 溢れ出すほどの光の束 一つ一つは見ないまま生きてた あの花に未だ雪が残る 色が消えゆく街を歩き気づいた とめどなく触れる冬の風に 差し出す手は、悴んで離れて行く あの日の夢が溶け込んで行く。 きっと忘れない。ずっと残る、ほら あの先に待つのが君なら。なあ 何度呼びかけて、何度も手を翳す 触れもしないその手をただ、 見つめるだけ 『私の憂いにどうか雨を春を 優しさを 縋り付く程どこか酷く枯れている 僻んでいるから。』 あの冬の日、日差しは地上にあって 跳ねる眩しさ、生きる白が 行き交う者を減らして美しく見えた 微睡み覚める空に頬杖。 ずっとわかってた、確かに思ってた あの日のこと、きっとあの日の事。