鈍色の空 果て 焼けただれる 濁った虹が 嘲笑をくべる コークス交じり ブーツの感触 座礁した またしても うまく泳げない 君は 堕天使 鈍重 黒い空の下 君は 堕天使 赤いドレスで笑った 君は 堕天使 鈍重 黒い海の底 君は 堕天使 赤いドレスで踊った カシオペア背に 旅人は歩く 嫌に張り付いた シケモクの舌ざわり 二進法でしか 測れないその感情と ふたりで始めよう 世界の終わりを 君は 堕天使 鈍重 黒い空の下 君は 堕天使 赤いドレスで笑った 君は 堕天使 鈍重 黒い海の底 君は 堕天使 赤いドレスで踊った ゆらゆら彷徨うアゲハ 失意の羽を ちぎって部屋に撒いた 午前3時 色のない世界 ひとり 夜 カーテンの隙間 女神を見たんだ そんな気がしたんだ 君は 堕天使 鈍重 黒い空の下 君は 堕天使 赤いドレスで笑った 君は 堕天使 鈍重 腐った海の底 君は 堕天使 赤いドレスで踊った