墓場まで持っていくわ あなたとのことは 多分誰も知らんから 墓場まで持っていくわ だから大丈夫、心配しなくていいよ 2番線の阪急電車が あなたをさらっていく 最後くらいは 見えなくなるまで手を振ろう 「さよなら」じゃなくて いつものように 「またね」と言うから なんかまた会えるような 気がしてしまうわ キスはするのに 手を繋ぎたがらないあなたの 手を握るのは わたしよりもつまらない人 あなたを乗せた阪急電車が 三途の川行きなら どうかわたしのことも 連れて行ってよ 来世では一緒になろう だから今だけは寄り道しておいで 今世ではもうきっと会えないから あなたとのことは 墓場まで持っていくわ 真夜中の電話、 あなたの方が先に寝ていたり ちゃんとしているようで 抜けてるあなたのこと 知っているのは この世界でわたし一人だけ 勘違いでもそれだけで十分だった 誰の噂も信じんかった 誰の話も聞かんかった 「あの人だけは違う」なんて ほんと馬鹿だよね それでも袖口をぎゅっと 掴むわたしに くれたあのコーンスープは なによりも心を温めたの 誰もいなくなったホームで 悴んだ手を一人で温めてる 好きだけじゃ どうにもならんかったね どうせわたし以外は愛せないから 来世では一緒になろう だから今だけは寄り道しておいで 今世ではもうきっと会えないから どうかあなただけは幸せでいてね あなたとのことは 墓場まで持っていくわ