君からもらった微熱に浮かされて 休んでしまったバイト ひとり ベッドの上 ふたつ 並んだ空き缶を眺めている 君からの連絡を待って 何も手につかなくなる 君もこの微熱に 浮かされていますように どうしても忘れられん あの子のことを思うより どうしても離れられん わたしのことを ねえ、好きになってよ 君と口移しで飲んだ レモンサワー 零れ落ちた泡が弾け飛んで おかしくなって思わず目を 見合わせ笑い合った 心が冷たい証拠だって 指を絡ませた意地悪な君の 心の中は今でもわからないや 甘酸っぱい夜を引きずって 君だけのわたしになってみたい なんて言えないのは 終わらせたくないから 酔っ払ってるみたいに ぼんやりとふらつく身体 どうか君もこの微熱に 浮かされていますように