渚の砂にたわむれながら 「スキ」と小さく書いた あの夏の日 差し出す指に カンのリングで そっとくれたの 小さな約束 恋した時気付いたこと 伝えられないまま街を出た 「いつかきっとあなたのもとへ 帰る」と誓って 気ままな風に 吹かれていたら ふいにやさしい声が聞きたかった 時間を止めて 願いを込めて つばめのように 飛び立ちたかった 許しあえる友達なら すぐに戻れるはず あの頃へ 同じ夢を追いかけていた 青やかな頃へ 時の流れに 逆らえもせず AH 夢に揺られ 帰って来たけれど わがままだった私はひとり 潮風の中 たたずんでいた 失くしたもの気付いたのに 見つめているだけ 寄せる波 ほほの雫 過ぎ去りし夏 さよなら初恋
