脳裏に思い出の断片 仰ぐ風に全てが乗って あの日の風車 また回せれば 君の居ない世界にも 何かの価値があると 言い切る覚悟がない 僕らは夏の病 夏しか知らない俺達の話に 句読点は付けない付けてはいけない ビルが空を削る東京の街は 35℃を超えても何かが冷めていた 見たくないものばかりが目に入る 電車で 俺はずっと吊革を掴んだまんま 窓ガラス越しにふと思い浮かぶのは おしゃれな服より部着が似合う 君の笑顔だ もう戻れないと分かっていても 日焼け止めの香りが俺を 諦めさせない 涙よりも汗を流していた 夢を追うように虫を探していた あの日の少年は今をどう 思うだろうか やけに太陽が遠くに居る 気がしている 未だに消えないんだあの夏の光景 あの日々の笑い声がまだ俺を 呼んでる 脳裏に思い出の断片 仰ぐ風に全てが乗って あの日の風車 また回せれば 君の居ない世界にも 何かの価値があると 言い切る覚悟がない 僕らは夏の病 散る桜もないから悲しまずに済んだ 何にも 無いからこそどうにでもなった 結局自分の中が熱いかどうかだ そんなこと離れる前から 気付いていた アララガマ忘れてないよthank you 父さん 俺はいつだって熱中症さ GATSBYの匂いを嗅いだ瞬間だけ 俺は中学の朝練のあの日々に戻れる セミの声も聞こえないのに何が 夏だよ 陽が沈むまではRECすらもできない あの暑苦しさが愛しくて仕方ない 練習着を着てみてもあの日々は 戻らない だけど忘れぬように何回も書くから 俺らが忘れなければあの夏は 消えない 懐かしさと共に「夏が来た」と歌う きっとこの気持ちこそが帰るべき 場所だ 脳裏に思い出の断片 仰ぐ風に全てが乗って あの日の風車 また回せればあつい 君の居ない世界にも 何かの価値があると 言い切る覚悟がない 僕らは夏の病 寄せては返す波物語 この熱以外に何を持てば良い? 時に戻りたくて足を止めたり 呼ばれた気がして振り向いてみたり それでもあの日々は 帰ってこないから この胸の熱りを夏と呼べるなら 一生のお願いを今使うよ どうか俺たちの夏よ終わるな 脳裏に思い出の断片 仰ぐ風に全てが乗って あの日の風車 また回せれば 君の居ない世界にも 何かの価値があると 言い切る覚悟がない 僕らは夏の病