チューインガム噛んで 踵つぶし 屋上のぼって 空を見てた 流れる雲は 連なるように 太陽に続いてゆく ねえ僕を連れて行って 有刺鉄線で切り取られた 青い空の向こうへ 暗闇が僕の両手に手錠をかけ 連れ去っちまう前に 遠くあの空より もっと高い 空の彼方 翼をはためかせ 狂おしい光を目指して こころに空いた ブラックホール 虚しさの胃袋は 満たされない 失うために 何かを得て 誰(た)がために 生き急ぐ たとえいつの日かどす黒い雨雲が 君の胸を塞ぐことがあっても 誰の真似でもなく 自由に飛んでゆけよ 生まれた瞬間から 飛び方を知っているはずだろう ねえ僕を連れて行って 有刺鉄線で切り取られた 青い空の向こうへ 暗闇が僕の両手に手錠をかけ 連れ去っちまう前に 遠くあの空より もっと高い 空の彼方 翼がもげそうなほど 灼熱の未来へ 誰の真似でもなく 自由に飛んでゆけよ どす黒い雲 抜けたら 見つけられるかもしれないぜ チューインガム噛んで 踵つぶし 夕陽に染まった 空を見てる 僕は手を広げる 鳥のように 太陽が沈んでゆく