「そろそろさ、 貸したビデオ返してよ」 「ええ、 兄ちゃんがまだ見てもないってよ」 「兄貴に貸した覚えはないっての」 「じゃあ次、僕でお願い」 「いやいや、 君んちビデオデッキないでしょ」 「じゃあ、 このあとみんなでゲームしよう」 「賛成、この町なんにもないし」 「幽霊屋敷以外」 「シッ、あいつだ」 「いつからいたんだ?」 「おい、目を合わせるな」 「どうして?」 「どうしても」 「そう言えばあいつの声知らない」 「僕も」 「僕も聞いたことない」 「ずっと俯いてて変なやつ」 「きっと僕らが邪魔なんです」 「変だ」 「変なやつ」 「変なやつ」 「さあ早く帰ってロクヨン」 風よ、風よ、吹いてくれよ この大地でさえ飛ばす嵐よ 未来永劫吹き荒れろ 僕の岩を、岩をも連れてけよ 「それより聞いたか、幽霊船の話」 「や、違うよ、幽霊屋敷だし」 「あいつが入るところを 見たらしい」 「って2組の子が」 「確からしい」 「あいつの家だって言うのかよ」 「何度も入ってく姿を 見たってやつが」 「ネズミだって住み着かない」 「ネズミだって住み着かない?」 「あの日、 窓からじっと見下ろす老婆が」 「老婆? 生きているんだろうか」 「その目を見たものは皆 呪われると言うが」 「それじゃ、 きっとあいつにも呪いが」 「って言うか、だから前髪の奥が」 「呪われる」 「呪われる」 「呪われる」 「日が暮れる、ほら鐘が鳴る」 日が暮れる、ほら鐘が鳴る 日が暮れる、ほら鐘が鳴る リンゴン、リンゴン、リンゴンゴン リンリンゴン、リンゴン、 リンゴンゴン リンゴン、リンゴン、リンゴンゴン リンリンゴン、リンゴン、 リンゴンゴン リンゴン、リンゴン、リンゴンゴン リンリンゴン、リンゴン、 リンゴンゴン リンゴン、リンゴン、リンゴンゴン リンリンゴン、リンゴン、 リンゴンゴン 風よ、風よ、吹いてくれよ この大地でさえ飛ばす嵐よ 未来永劫吹き荒れろ 僕の岩を、岩をも連れてけよ ラララ...... リンゴン、リンゴン、リンゴンゴン リンリンゴン、リンゴン、 リンゴンゴン リンゴン、リンゴン、リンゴンゴン リンリンゴン、リンゴン、 リンゴンゴン リンゴン、リンゴン、リンゴンゴン リンリンゴン、リンゴン、 リンゴンゴン リンゴン、リンゴン、リンゴンゴン リンリンゴン、リンゴン、 リンゴンゴン 「あっ」