逢いたくて 逢えなくて そんな愛が いとおしくて 僕らは いたみを重ねて 大人になった 君のせいじゃない 長すぎた夜に 鳴り響く電話のベル 受話器ごしの君の声が とても他人みたいで 言いかけた言葉 引っ込めたのは なぜなの? あの時まだ僕は 君の嘘を 見抜けなかったよ 遠ざかる波音 ひきつれて ムーンライト・ドライヴ はにかむ君 乗せて すべり降りた シーズン・イン・ザ・サン 時の流れに抗えない 言いたくて 言えなくて そんな愛が いとおしくて 僕ら 子どもみたいに はしゃぎすぎただけさ 消したくて 消えなくて そんな自分じゃ 悲しくて 僕ら 悪びれない 愛のジェスチャー 繰り返していたんだ 君のせいじゃない なりふり構わず 暮らしてゆきたいけれど そんな文句 誰かが唱えた 理想論だとしてもさ 近づく波音 一人きりで ムーンライト・ドライヴ あの頃の二人は 迷いこんだ シーズン・イン・ザ・サン 心まで裸になれなくて 蔑んで 罵って そんな愛が やるせなくて 僕らは今なにを 育んでゆけるだろう 泣きたくて 泣けなくて そんな自分じゃ 虚しくて 僕ら いくつになっても 論理 学べないけど 君のせいじゃない 逢いたくて 逢えなくて そんな愛が いとおしくて 僕らは永遠を たやすく誓うけど せつなくて虚しくて そんな 夜明けをみつめて 僕らは ささやかな この愛を重ねあったんだ 君のせいじゃない