Track by文藝天国
僕の書いたこの詩に 名前をつけてよ。 僕が此処に生きてたことを 此処に刻もう。 落ちるまでの距離は実に長く、 心地良いまま、 空が遠く、髪と花が舞う春。 僕の書いたこの詩に 名前をつけてよ。 明日、あなたが 生きている保証はないので、 どうか、吸った今日の息を 今日のうちに吐いてよ。 さよならは、 届かなきゃいけないね。 僕の書いたこの詩に 名前がついたら、 それは、 僕が土に還り花を咲かす時だね。 いつか、降った雨が 制服を濡らしてついには、 街を抱いて目を瞑ったのは春。