羽のない鳥に生まれて 誰よりも飛びたかった 大人になったときに 気づいてしまった 空に届かないこと 君の声が 頼りない背中を押す気がした もうちょっとだけ進んでみたい 風のない世界でどうやって 飛べばいいだろう 君を見失った空で 散らばった星の欠片を拾い集めて 走れ 銀河の果てへ そのとき急に吹いた風はなんだ ♪ 何もない夜は怖くて 不確かな道を往った 暗闇を駆け抜ける勇気の芽 君は追い風だった 花の色が過ぎ去りし思い出を彩った もうちょっとだけこのままで ♪ 黄昏れた街は暗くなるばかり 灯り一つもないけど 散らばった星の欠片を拾い集めて 走れ いま いま 風のない世界で風が吹きはじめて 君の手が押す背中だ 転がって 涙が出て 傷が増えても ためらいも嘘も全部 霞むくらいに ああ、ただ走れ Time is running out 風を待っていても どんなに待っていても 変わりはしないと気づいた僕に あの日吹いてきた 強く吹いてきた 突風の正体は“走ること”だった