清かに見えた緋いジュリアの影を 探していたら風が吹いた 鮮やかすぎる魔境のエラー 瞳の奥の触れなかった その熱狂をなぞって確かめていた 言葉のない意味を 曖昧な境界 溶けたチョコレートシェイク 砂嵐の心のまま 彼方に消えた夏の蛍みたいだね きっと誰も 触ることのない深い森からは 何も言わず俯いた君と 霧雨の朝とか 慰めのキスとか 物憂げな灯りに包まれて 宝箱を隠した 破けた地図を繋げて 時は貼り直せなくなった セロハンテープ 雄弁な君の声が響く洞窟の 一回きりの旅のようにさ 瞼に冷える君の掌の感触 まだ誰も来てないから大丈夫 焦げたトーストに塗る マーマレードの色 35mmの滲み 勇敢な彼の瞳 ひび割れたレンズに 彼方に消えた夏の朝の光みたいだね 誰も触ることのない深い森から 戻れない 君の待つ都会の規律 朧げな奇跡に包まれて 清かに見えた緋いジュリアの影を 探していたら風が吹いた
