どこにもない場所 探すみたいにしていた 君のこと 僕はまだ時々思い出そうとしている 通り過ぎてった人たちのことばかり 気にしては目の前の出来事を 見ないようにしてたんだ 時計の針は真夜中のまま 朝を迎えに行けない 定刻通り走る列車のベルに合わせて なんて 素晴らしい世界が君を待つんだ 居ても居なくても一緒だったら 言っても言わなくても同じと思う そうやって隠した思いの影 照らす光がありますように 君がいないなら要らない全部 言葉にしても空回りして 閉じ込めたはずの引き出しは何処 目覚めるたびに曖昧になる 夕暮れ前のきれいな世界が 沈んで見えなくなるのを待ってる ひとりになるとひとりじゃない 自分も見失うから 切り取った空 重ね合わせて あの日見ていた弓張月の 淡さを思い出すんだ 言えば言っただけ苦しくなるし 動かないまま手遅れにして 行方知れずの思いの影は どんな顔して消えてったんだ 君がいないから要らないなんて 言葉にしても空回りして 本当は全部欲しがるくせに 殺していたのは呼吸じゃなくて 夕暮れ前のきれいな世界が 滲んで見えなくなるのを待ってる