輝く闇に向かって 今 溶け行く太陽を見つめ 沸き上がる泡に映った 数多の色を辿れば 悲しみは空の上を あてもなく漂いながら 瞳の奥の 微かな絵と 次第に同じところへ ああ砂絵が 流れ出す 時計の針は 折れ 特大の太陽が ただ そこでふるえている 答えは既に生まれて 今再び かすれてゆく 海草にくるまり埋もれて ただじっと人を待つのか 苦しみはいつか消えて まもなくここを通り過ぎ 喜び交わす 二つの手が 煙草を取り出すだろう ああ時代が 歪んでゆく 海鳴りが 遠ざかる この日を境に もう何も変わることはない 答えは いつか さらわれ 沖遥かに浮かんでいる いつか砂絵の下に書いた 言葉ではない何かの 上へ