欠けている ところがあると 誰もがみな 満たされる わずかにある わだかまりも忘れて 欠けている ところがあると 思えるときは かがやき出す これ以上に加えるものも いらない 何を見て 何を見ないで まわりのものと 交われば それだけでも なりたつように見える 幾重にも かさなりあった いろとりどりの 顔が見える それでもまた 次の顔を待っている 絵に描いたものは 自分の中の 箱庭のような気持ち あるはずのない 大きな海と 微かに繋がっていたいから 欠けている ことにはたぶん 大事なものが ひそんでる こぼれ落ちる かけらの文字を拾い 昨日ある ここにもあって 明日もきっとあるものなら どうして顔も姿も声も 知らない 手に入れたものは お前の中で 振り子のように振れる いるはずのない 大きな人と どこかで繋がっていようと 本当のことなら 終わりながら 生まれてる 大切なことだけ 何故か うまく抜け落ちてる