あたり前の 喜びの種は 求めるまま 与えられてゆく 目まぐるしく 移ろう気持ちは よごれたもの 振るい落としてる どんな時にでも 話は途切れず 暗い夜なんか 知らずにいるから 待ち合わせに 遅れないように 昼過ぎには 部屋を出たけれど 人に会えば 帰りたくなって 打ち合せと 違うことばかり どんな時にでも 風がはしる道を きっとどこからか 見つけてくるから 何もかも受け入れて ありのままそびえてる 大きな木の根元には いくつも種が粉々になって眠る あたり前の 喜びの中へ 木に宿る 戸惑いの種は 明日からも かわりないことを なんとはなく 伝えているから どんなところにも あかりを集めて 人知れないまま 燃え立つ命が 明るさにさらされて 眠くなる朝の中 ひとしきり風を入れ 閉じられるガラス窓 ひとつの光が 七色にわかれてゆく