幼い両手がポストに押し込んだ 神様宛の葉書の裏は 見たことも無いほど綺麗な花で埋め 尽くされていたのでした どこへ、どこまで、 飛んでゆくだろう 泣くことも忘れた誰かに届けば 幸せの意味を思い出して 涙、光に滲む 生きてゆくことが苦しくなって 街角で胸を押さえ息を詰まらせた だけど、 たどたどしく光るピアノの音が 聞こえて息ができたのでした どこへ、どこまで、 飛んでゆくだろう 泣くこともできない誰かに届けば 愛する意味を思い出して 涙、光に滲む ただ咲き続ける花はただ咲き 続けるだけで ただ生きているだけでいいのだと、 それでいいのだと どこから飛んできたのだろうか、 透き通る紙飛行機が翻る こんなに弱く、風の吹くままに、 それでも、こんなに美しく どこへ、どこまで、 飛んでゆくだろう 愛を忘れた誰かに届けば 愛した人を思い出して その人に笑ってもらえるように 命、光輝く