おとぎ話のように 君と触れ合えるなら あいつを蹴飛ばして すぐに虜にさせるのに 暖かい声 父は言う 「男なら強くあれ」と そんな言葉も時代とともに 忘れ去っていく 君はどうか 安いドラマのように 日々が過ぎ去るのなら 途方に暮れたって すぐに出口は見えるのに 柔らかい声 母は言う 「女なら品を持て」と そんな言葉も時代とともに 崩れ去っていく 君はどうか 目と目交わって 忘れられなくて どうして 胸の鼓動は揺れる 想いすれ違って 余裕なくなっても この夜だけは見逃せないから 今夜は眠らないで 君のことまだ僕はあまり知らなくて なんて言えたら 揺れ動く刹那は儚くて参る どうしようもないのに 虚しくて 切なくて また時が経って 薄れてしまったとして それでも僕らは いつの日か思い出せる だからこの先 目と目交わったことを振り返って その度にまた緩く浸るなら おとぎ話や安いドラマでも 恥ずかしくなるような台詞を言おう 今夜は眠らないで 君のことまだ僕はあまり知らなくて