旅の途中で何度も 冷たい雨が降る 凍える風が吹くらしいんだ 置いてけぼりだって 独りだって 今更嘆いたって 追いつけやしないよな どうしたって平凡な僕じゃ でも声がする 「おまえのその翼は まだ折れていないのに?」 ねぇもしも心が恐れとか痛みを 知らなかったら 今すぐこの場所を蹴って向こうまで 飛べるはずなのに "ここにいていいよ" "仕方ないよ" って言って欲しいんだよ 飛ばなくていい理由をちょうだい だって怖い怖いよ 飛べないよないよ 行けないよないよ 行けないよない だって怖い怖いよ 飛べないよないよ 行けないよないよ 行けないよないよ 「夜空を覆う星でも 見えないふりをする 鈍り腐った頭じゃわからないか」 「そう 君は臆病だ 卑怯だ つまらない人間だって思うよ だってそこは安全だってったって 明日突然隕石が降って 来るかもしれないのに 羽を閉じて 目を閉じて ぬるま湯に浸っていたいんだ 別にいいんだけどそのくせ あんま笑えてないなって 思っただけだよ」 この羽を持って生まれたから まだ可能性があるから それに届かない 飛び立てない 自分が嫌いになるのだろう こんなんなら 翼なんていらないよ僕には 与えんなら 同じだけの勇気もちょうだい だって怖い怖いよ 飛べないよないよ 行けないよないよ 行けないよない だって怖い怖いよ 飛べないよないよ 行けないよないよ 行けないよないよ ねぇもしも心が恐れとか痛みを 知らなかったら 今すぐこの場所を蹴って向こうまで 飛べるはずなのに 「ねぇもしも心が恐れとか痛みを 知らなかったら 自由に翔び回った空の先で 何を見てるだろう? それが君を今 突き動かし風を起こしたのなら ほんの少しでいいから 羽ばたいてみせてよ」