ひとつひとつ 終わっていく日々は 少しの疲れと また始まる 深く息を吸ってはまた吐いて 真実はまた近づいていく 雨の日には傘を差してゆく それでも肩はまた濡れている 梅雨寒の夜の風を受けて 上着はまだ仕舞えないままで 僕は気づいていた 空の向こう 理解っていた だけどそれだけじゃまだ 足りないその隙間を 埋めるように 寄り添って ふと目を合わせてみる 久しぶりの晴れ間に目が覚めて 季節の変わり目を見逃した 外に出ると いつもいた猫は 此処より良い所見つけたようだ 君は気づいていた 風の先を 見つめていた だけどそれだけのこと 僕は知らなかった フリをしていた 理解っていた だけどそれだけはまだ 週末のバイパスを 走る光のプログラム 生ぬるい風に思い出した情景 僕は気づいていた 空の向こう 理解っていた だけどそれだけじゃまだ 足りないその隙間を 埋めるように 寄り添って ふと目を合わせてみる 君は気づいていた