扉開け放つ前に 呼びながら幻描く 消えないで あの日の午後の匂い わかち合う移ろい せめぎ合い煙たがる 急かすまま離れ繋ぐ 私はもがく刹那 想像力の稚拙さを 不器用に塞いでだって 希望だけここにあって 手付かずで終わってしまって 不意に触れた掌から 伝わる幕切れに 極彩色の世界がふくらんでいく 扉開け放つ前に 呼びながら 幻描く 消えないで あの日の午後の匂い 通り過ぎた駅の光が思い出させる 退屈そうな その距離 あなたはなんでも知ってる気がした 気の向くままに振り回し振り 回されて 優しさの予定調和も 知らずにこみ上げる微熱 曖昧な結末を 気付かず浪費したモラトリアム いつか終わる前に 鮮やかな夢を見ていたい 想像力の稚拙さを 不器用に塞いでだって 希望だけここにあって 手付かずで終わってしまって 不意に触れた掌から 伝わる幕切れに 極彩色の世界がふくらんでいく だから無くさないでね その透明な微笑みを いつだって 絶やさずにいてくれるかい? 無くさないでいてくれるかい? 負けないでいてくれよ 透明な微笑みを