世界が終わるから 後悔ないように 生きて下さいと いきなり言われたが この世界が終わっても 終われるものなんて 何一つもないから 僕は大丈夫です そう答えたら その青年は どちらかと言うと 嬉しそうでした なあ 見知らぬ青年よ 世界が終わっても 終わることなんて できやしないんだよ 死んでしまっても 生きてしまっても 終わることなんて できやしないんだよ で、気分のよくなった その青年は あなたにとって ジャズとはなんですか? と聞いてきた JR南武線の久地駅から津田山駅の 進行方向の左の窓から見える 歩道の横に張ってある 青い金網の鉄線が 各駅停車のスピードで 僕の脳みそに刺さっていく あの感覚が 僕のラッパの音なんです、 と答えたら 青年は満足そうに街へ消えてった 青年よ お前の恋がうまくいくといいな もうちょっとオシャレにして 会話も選べよ 僕は今日あのこに会える ただそれだけで ブルーハーツのファーストみたいさ