床にべた座りで 話してる秘密の計画は だけど 寝たふりのぼくには 全部丸聞こえだった 夕日に染まる窓 子どもじみた眩しさが 気まずくて目を背けた 夢は夢のままで いつしか魔法は解けて 飛べなくなるって はじめから分かっていたんだ そんなこと 吹奏楽部のアルセナールが 蝉時雨に混じって 遠くで聞こえてた 憧れだと悟って あの夏の面影を追いかけてみたって 気配だけを残して ぼくは置き去り 憧れだと悟って あの夏の輪郭線をそっとなぞって 月夜に金魚が きらきらと躍っていた 中途半端な解像度 溢れ落ちてく快感を ふりだしに戻れないよ あした世界が終わっても 午後のさざめきはまるで あの日の記憶の避雷針 自分じゃない誰かの物語の中 見切れてる へたくそな笑顔で 揺らいで Ah 揺らいで 白昼夢の光の中 何か ばっか探している歌 そのプールへの扉には 鍵が掛かっていたんだ 踏み出さなかった一歩 スピッツの曲 夏の魔物に会いたかった 憧れだと悟って あの夏の面影を追いかけてみたって 気配だけを残して ぼくは置き去り 憧れだと悟って あの夏の輪郭線をそっとなぞって 月夜に金魚が きらきらと躍っていた