やっと掛けられたレコード 助手席 窓の外 流れていた景色 蘇る やっと捨てられた写真と 遊園地の半券 それは暑い夏の日 あの日 恋に落ちたこの街じゃ あなたとの思い出を 見つめてしまうでしょう 誰も彼も 過去に縋って眠る 今日も悲しみを抱きながら 霞んでいく記憶を彷徨って きっと気にいるだろうと ショーウィンドウ見つめる癖がまだ 抜けずにいる きっとあなたとなら私も ずっと笑っていられる そんな気がしていた あの日の夢から醒めた この街はいつもと変わらず 沈黙を繰り返すの 明日も逢えない 明後日も百年後も ずっとあなたは幻想の中 誰もいない部屋の中 一人の立ち尽くす 微かに漂っている 捨てきれない記憶を抱き締めて 霞んでいく記憶を…