約束の材で紡いだ 解れていく糸を只 眺めている 依然と手は 上着の中 情け無いな ダマにならないように 捻れて切る羽目にならないように 飴玉を嘗めて 思慮を巡らしている 僕ら奔放さを捨てては 物語は牽引へ向かう 溶けて減る小さな飴玉 余命みたいに思えたんだ それから少し時が経って 口の中に味だけが残っていた 一世紀弱である意味と睨み合った ダマにならないように 捻れて切る羽目にならないように 蟠りの中 思慮を巡らしている ダマにならないように 迫る不幸から逃げ切れるように 苦い肝を嘗めて 薪の上臥している 只、長旅は続く