切り替わる今日と 明日かきかけの物語 背を向けて飛び出した靴音を 響かせて 火照った身体なぞる向かい風を受け 取って 混じる息頬を撫でてそのまま溶けて 消えた 流れ星を描いて空を見たり なんだか宝物がどこかにある 気がしたり 歩幅を小さくしてひとりぼっち道中 物語の続きを探していた 整列して並んだ棚から一つだけ 取った 結局冒険もせずにいつも 手にあるものを 挨拶をする声を横目にドアへ向かう 袋から一つ取って手のひらを温めた 繰り返した毎日を比べては 代り映えもしない間違い 探しをしてる 蓋を開けて飲み込んだ 甘い砂糖の味は 昨日の今頃もまた飲み干してる ゆっくりと立ち昇る 息を目で追いかけた あんなに歩いたのにさ同じ高さで 笑うお月様 変わらずそこにいてね 左右に揺らしながら帰路を辿る 誰にも 気づかれないくらいの歌声とさ 抱えきれないくらいの願い事を 乗せて 謳う為に新しく線を引く