「二人が映画になるなら つまらないものになってね」 控えめな君の願いも 止まって最後が見られないけど それでもねならせめてこの物語は 終幕に向かえるよう メイビー 愛はいつしか薄れる なら どうか心に青を塗り直して 情が愛と離れてしまわないように その縁をなぞるように それはまるで口に赤塗る君 月並み 言葉に目が合い 手を振れば 雲が隠し二人は一人きり 誰かにすれば月も光に だから僕は書き留める メイビー 「最後に涙が落ちるのは きっと最初に笑いあえたからよ」 なんて口にする君 落とした目の先 枯れた花を見ていた それでもまた カメラが回るように 巻き戻るように