黄昏泳ぐ三日月 青に染まる水辺 子守唄のようなせせらぎを背に さらりさらり 舟はゆく 岸を手繰り寄せて 静けさの中で灯篭の火が揺れる 遥か光灯る 満ちて欠けて変わりゆけども 絶えずたゆたう月明り 君と巡り会えた縁を想う 生まれ落ちた場所は違っても 今宵道は同じ お乗りなさい 私の舟に 明日へ渡ろう 共に 沈み始める三日月 ふいに凪ぐひと時 風の音に重ねて君と唄うよ かなかな 夏が過ぎても 冬が過ぎても またこの渡しで会いましょう 私達には穏やかな水面どこまでも 広がる 明けて暮れて離れゆけども 絶えずたゆたう月明り 君と巡り会えた縁は続く 例え向かう先は違っても 今宵道は同じ お乗りなさい 私の舟に 明日(あす)へ渡ろう 共に 嗚呼 かなかな 流れてくる かなかな 流れてゆく かなかな 夢のような日々を渡ろう
