何もないはずの僕の手にあった、 光がそっと瞬いた。 答えはないと知っても、 僕は僕に問う。 愛されること、その儚さについて。 傷をつけられて憎しみを浴びても、 張り付く無感情は剥がれないまま。 「神様なんていなかった。」 僕らが見上げた空はどうして、 何も言ってくれやしなくて。 何もないはずの 僕の手にあった光は、 そっと瞬いていた。 答えはないと知っても、 僕は僕に問う。 愛すること、何かを手放すこと。 人は独りでは生きられないから、 また誰かと 呼吸を交わしていくんだ。 神様なんていなかったんだ。 それでも僕は歩き始めるから。 僕らが見上げた空はどうして、 何も言ってくれやしなくて。 何もないはずの 僕の手にあった光は、 そっと瞬いていた。