狂ったままの 時計の針を 戻す事など とうに忘れた 作り笑いで 時を凌いで 今では本当の 顔さえ忘れた 夜を待ち侘びて 淡き夢を見る 無くすばかりの日々を重ねて 今宵も抜け殻を引きずり歩く 足元にカラカラと 風に転がる 空き缶をためらわず 思い切り踏み潰すのを 月は見ていた 影を映して 誰にも見せない 心の闇を 何を諦めて 何が残ったのか 鏡の向こうの 男が笑う お前の望みを 叶えてやろうと あてもなくグルグルと 街をさまよい 絶え間なく渇く喉に 赤い水を流し込む 月は見ていた 影を映して 誰にも見せない 心の闇を
