遥か古 煌めいていた星々から 貴方を探した 周回軌道上 夢の様 虚の狭間から 生まれた澱みが 他を輝かせ 星を惑わす 惨めな星は ゆらゆら揺れて 不和に気づかずに 回り回られ 離れ離れの宇宙の底 哀れな私は夢を見たまま 辺りを彷徨い続けては ひとつまたひとつずつ失う 乾いた種を導とし 比べてばかりの割れた星々 塵を集めて、集めて、集めては 叶わぬ夢を見る 遥か永久 蠢いていた闇々から 嫉みを求めて 白色矮星に成り果てた 疎の隙間から 飛び出た陽子が 環を掻き乱し 空を切り裂く 歪な円は ぐらぐら揺れて 同じ過ちを 犯し犯され 光 響めき 宇宙の底 奇怪な私は対を成せずに 原子の環に吸い込まれては 独りまた独りでに壊れて 乾いた種を導とし 生きる意味だけ見失いながら 殻を満たして、満たして、 満たしては 悲しき対を成す 離れ離れの宇宙の底 哀れな私は夢を見たまま 塵を集めて、集めて、集めては 叶わぬ夢を見る 永久の宇宙の彼方