あの日 あの時 君と出逢っていなければ こんなに悲しむ事もなかったと思う でも逢わなけりゃ もっと不幸だった… どんなに歳をとっても 手をつないでいる そんな二人でいようと誓った事も 今は昔の 思い出の物語… この道も この車も この情景だって あの夜と同じままさ ただ俺の横で 眠ってたはずの 君だけがいない… 何でもないような事が 幸だったと思う 何でもない夜の事 二度とは戻れない夜 「幸せになる…」と言って 実家を出るはずの 朝に君は箱の中 独りぼっちで 花にかこまれ まるでフランス人形 仮縫いのままの 白いドレス似合ってた 俺も白のタキシード 約束してた揃いのリング 冷たい指に飾った… 何でもないような事が 幸だったと思う 何でもない夜の事 二度とは戻れない夜 二人で買っておいた 子供の洋服も 袖を通さないままに おなかの上に そっと重ねた 生まれ変わって欲しいと… 季節はずれの雪に 没もれたバージンロード どこまでも続く長い 人の列は 君と最後の お別れに来ていたね… あの日 あの時 君を失ってなければ こんなに悲しむ事もなかったと思う でも逢わなけりゃ もっと不幸だった… 何でもないような事が 幸だったと思う 何でもない夜の事 二度とは戻れない夜 何でもないような事が 幸だったと思う 何でもない夜の事 二度とは戻れない夜