耳にまとわりついた青いノイズ払い 退けて 君は小窓を開けた、 朱色に輝く惑星に叫ぶ 「私は、 キャロルのように銀河を飛び回りた い!」 ねじれて醸造された感情、 星雲のバターを塗った密度を貪って この船の小部屋で夢想に耽る ついに鳴り止んだ嘘 裂けるオーロラ、誘う黄道 君は大窓を開けた、 僕を見ずに颯爽と駆ける 「私も、 窓辺と海辺の違いくらい分かりたい !」 回折する光の森で愉快なキャンプを しても クェーサーが嘲笑う この船の小部屋で不満げに眠る 軌道を無視した公転で 偽りのネイト、棄て去り 微笑むケレスを横切って 君の想いはいま、空に放たれた!