明日の朝日を夢見るように 今日までの日々を葬る儀式 崖から器を落とすみたいに 粉々になってゆくこの遊び ぐしゃぐしゃに紐を丸めるように 花屑の虫を掃きだすように 消えない藻屑のようなかなしみ はじめからすべてなかったことに ライターの熱に焼けだすアルミ 真夜中の肺を煙らす前戯 接吻のあとのひらく瞳に 黒いにじいろの影の虫 苦い紙を舐めて流し込む不安 フロウ メロウ スロウなモードと畝るKick,Hip hop 魔法みたいなビートにそそり立つ 衝動 真四角の天井がアーチに変わる頃 知らない顔 知らない声 知らない街 知らない犬 見覚えないどこかの映像 閃光して意識は不動 芸術もセックスも所詮は 全部コミュニケーション 「神を見た」って言ってる奴の 腐れ切ってるインスピレーション ブラックホール 派手なリバーブ 左へ引っ張られてく感覚 酷い歯ぎしり 痺れぎしぎし インドの笛が駆けめぐる全身 ゾクゾクする808 Bass 性感帯の肩を撫でる 訳もなく笑いたくなる この多幸感は全てフェイク ハートビート高まる速度 新幹線にぶち当たる衝突 ホームドアにて轢かれる妄想 毛布のなかの自慰もんもんと 気分が悪けりゃ水を飲めばいい 先行きがないなら飛び降りたらいい 苦い紙舐めれど消えない不安 フロウ メロウ スロウなムードと鈍くなる感度 魔法みたいなランドからそろそろ 出るよ 歪んでた天井が元に戻る頃 風船に針を突き刺すように 札束を海へばら撒くように 台無しにしても続く一日 朝日の時刻はもう過ぎていた