ここには何もないよ 冷え切った瓦礫の床 雨露も凌げるし 意外に悪くはないんだ 朽ちる世界を横目に遊んだ 欠伸してる時だけ見逃したかな まほろばのように 強くはないけど 自由に生きるには丁度いいな 抱えきれないほど この場所に眠る夢が いつも待っている そんな最高の猫暮らし 西日に照らされている 錆びれたトマソン階段 下振れた毎日は 枯れ切ったマタタビみたいだ 来たる最後の日に諸行無常 分かち合っても 明日なんて最初から無かったような 常にふわふわなんだ 定まってるよりかは幸せだろう ずっと夢を見てきたの? まぼろしのような 奇跡じゃないけど 持て余すくらいに甘美な虚像 廃れた機械と この場所で眠る度に 好きになっていく そんな最高の猫暮らし