回り道 迷い道 暮れかかる空に 行くあても無かった 色褪せるうつつの途中で 黙り込む君に 掛ける言葉は無かった 背中越しに 名を呼ぶ声に 気付きながら 知らぬふりで 灯る明かりを ぼんやり眺めて 過ぎてゆくだけの 一日だった 置き去りの言葉 見失った思いに いつか 差し掛かる交差点で 夢のように すれ違うだろう 朝焼けの歩道に気付いた 失うものなど 何ひとつ無かった 起き出した街の空に 薄れゆく月を 愛さないはずが無かった 寄せて返す 人波に押されて どこへたどり着くの 着いて来る影の 手を取り歩いて 気が向けば歌でも 歌おうか 置き去りの言葉 見失った思いに いつか 差し掛かる交差点で 夢のように すれ違うだろう