泣きたいのにおどけている 自分をだましてばかり シケた面ぶらさげて 川沿いの道を歩く 頭んなかはもぬけの殻 気付けばこんなにも遠く 置き去りの影法師 風に揺れてる 許せない自分を 道端に捨てた どこへもゆけないのは 体よりも心のほう だましたことも だまされたことも 暮らしのなかで いつか忘れた 忘れたはずが ある日突然 この胸ぐらを つかんで揺さぶる 苦しいのに 平気なふり 自分をごまかしてばかり ほんとは震えてる手のひら ポケットに握り締めて うまくは言えない 言葉にならない ただがむしゃらに駆け出して 大声で叫びたい気持ち 背中を押してる 動けない自分を 空に放り投げた 呼び止めるものは きのうよりも明日のほう 熱い思いも 残した未練も 祈りのなかで それでもくじけた くじけたはずが 向かいのホーム 何を語るでもなく こっちを見ている 変わらぬ景色に やがて疲れた 暮らしのなかに 埋もれて消えた とうに消えたはずが 煙を立てて この胸のなか くすぶり始める もうほらすぐに 炎が上がり まさか 火傷しそうに熱く燃えてる