会うたび遠くなる 哀しい眼(め)のあなた 跡がつくくらいに 抱いているのに かけひきも知らない 少年のせつなさ 外は摩天楼の風 愛する人が 帰る暮らしが 待っているのに 罪なふたり 投げやりな夢を 口にしないで 一秒さえも 無駄にしたくない 気まぐれな貴族さ 美しいあなたは 涙さえ妖(あや)しい酒(ワイン) 愛する人が 帰る暮らしが 待っているのに 罪なふたり 外人部隊の 兵士のように ぼくは捨てよう 未来(あした)も過去(きのう)も ありがとう 忘れない 哀しい 夢を 夜明けに めざめたら ぼくはもう いないだろう すべては パリの蜃気楼(ミラージュ)