ほろにが珈琲 テーブルの片隅の 飲みかけ珈琲 うたたねで忘れてた 古い本の背表紙は色褪せたまま ぼんやり 日曜 いつもこの時間になると眠くなる 仕事の電話だけはどうか 来ないように キミの置き土産みたいなCDが 戸棚で眠ってる Ah 冷めた恋 Ah 飲み込んで Ah カフェインに Ah 溺れてく 何もかもが 途中で終わったみたいな つたない さよなら 恋愛小説 買ったけど 飛ばし読み 急に切なく香り立つ 恋模様 キミも同じくらい退屈してるの? でも もう 会えない ドリップ珈琲 持て余す休日を 穏やかな武器にしてそっと 話したい ほろにが珈琲 あのメロディ 覚えてる? いつか観た映画のように もう一度