目の前にある扉 開いた先 広がる階段を前に 拭えもしない心は その一歩を踏み出せなくて 見えない傷は悟られぬよう 支えることが全てで 振り向けば変わらないまま いつだって寄り掛かれた 心安らげる場所があったから 崩れそうでも立ち上がれたんだ 砂を噛むような日々を 過ごしてたって いつも隣に居てくれた 進む歩幅に 戸惑い なぜか素直になれなくて あの日の言葉 嘘などないよ 夕焼け色の歩道橋 通わせたその瞳は 真っ直ぐであの頃のまま 甘えていたのは 僕の方かもな 零した声 西陽に包んで 確かめ合う繋ぎ目は固く 戻るより乗り越えていく道を往こう 寄り添っては並んだまま 越えていく その階段を 一緒に行かなきゃ意味が無いんだと 気付けたこと 胸に抱きながら