斑にそっと彩る 窓辺の灯が照らす街 ザラザラした舌触りの 空気を食んで 溶かし始めたヨル 明かりが怖くて逃げてきたの? この先は夜の底 あの子のメダルの輝きも 見なくていいの 「なんて」 カーテンを閉め切って 完全を諦めて それで救われる物語ならば (それならば)良かったでしょう (なんて思ってしまう) 僕を包む夜 高なっちゃって溶けるよ 角砂糖と着込んだルール 余所行きちょっとおあずけ 月に浸っていたい 大人になった気がして 誤魔化すように注いだミルク 曖昧に解け始めた 弧線に沿って白く滲んだ夜 溜息に 「ごめんね」を 含ませてるのはどうして? 散々だって 別に責める必要は無いのに 反省文書き切って 半円に切り取って 窓に貼り付けた 2つ目の月 (明日とか)いらないよ (なんて思ってしまう) 君を包む夜 刻まれちゃっていた 不安な細い線に 針を落としたんだ それがさ合図だ 高なっちゃって溶けるよ 角砂糖と着込んだルール 余所行きちょっとおあずけ 月に浸っていたい 大人になった気がして 誤魔化すように注いだミルク 曖昧に解け始めた 弧線に沿って白く滲んだ夜