最後の一口をしないでいた これが残るうちは 二人の時間も溜まってた 日常の中で日常から 抜け出した気がしたんだよ だから戻れなくもなってる いつかは迎えに行くから 君の待ちで犬になっていた 煩わしいほどに患う 不治であれと願う程に 相変わらず愛変わらずに 無事であれと願うなかれ 幸せだった時間が 上手く思い出せずにいるから ってまた会うための口実 幸せそうな顔が 良く似合う君を喜ばせたかった 会えばいつも好日 いつから二人に慣れんだろう 僕の街で一緒になってくれないか グラスの氷が溶けて薄まる 簡単な想いが渦巻く 蹲る 大丈夫だってその口は言う 君が言うなら本当に 大丈夫だって思った 残った一口を飲み干したんだ 煩わしい程に思う 欲張りだと可愛く笑う 相変わらず愛変わらずに コートはまだ脱げないが春が来る 最後の一口を飲み終えたら 歩く駅までの道 またがあれと願った