最愛の火よ 喪失を 照らして揺れる 焼べる唄の残骸も やがて灰に成る (もう辿る道もないな) 変わらないままで (もう戻れもしないな) 変えてゆける この世が眩むほどの光芒一閃 綺麗なままじゃ掴めやしない 祈っても変わらないなら 畢生に火を注ぐの 終わらない激情 傷とXANADU 深い深い夢の中 もっと聴かせてくれよ 紅い紅い鬨の声を 会に合わぬ花だとして 傷をさらう理由にはならない 進め 理想郷の中へ 乱れ溶ける先に 幽玄を見た 灰被りの牙はまだ 燃えている (もう飛ぶ羽もないな) 解けた身体を (もう浸る海もないな) また繋いで 悉くを埋める為の救済は 僅かに途切れる糸の先 背負ったまま行けぬ空では 何一つ満たせないの 「もう選ばれない」と 「叶わない」と 嘆く日に意味があれば きっと絶望さえも この身体の一部だから 流れ落ちるよりも早く 通う血が教えてくれたんだ 「信じた道は 正しかった」 篝火の灯りに目を伏せて 少し残る影 眺めた その眼に映る数分が色をくれたの もう大丈夫 これが全て 忘れない様に 消えない様に 憧憬の烙印を押す もう 怖くはないよ 宛てのない旅だとしても 終わらない激情 此処がXANADU 脆く弱い「人」だから ずっと求めて痛んだ 俺を照らすエゴイズム もし何か残るのなら 僅か光る残り火でいい 行こう 理想郷の中で 脈打つ「今」を貪れ