誰もいない海辺で一人 今年と想い出にお別れ 波間の空き缶と記憶を 拾い集めてる 繰り返して聞いた 掠れたテープみたいに 擦り切れてゆく時を知った 離れてく日々に 行先のない言葉は 波が寄せる度に増えた 無責任な約束が 欲しかっただけなんだ 冬に、消えない 寂れた海の家みたいに 取り残されてる僕だけが 季節外れのかき氷に 寒さ思い知る 鼓膜に焼き付いた 花火の弾ける音に 消えてくれない時を知った 忘れない日々に 次の夏が来ることを 信じて波際で待った 答えのない問いかけを いつまでも繰り返す 君が、消えない 君のいない日常が 当たり前にならないこと 君が気づかないように 波音に紛れても 涙、消えない 瞼に焼けた記憶と 重なる眩しい笑顔に 置き去りの夏の日々と また相見えるまで 冬に、消えない