誰もいなくなった屋上に、 夕陽が刺さっている。 誰もいなくなった屋上は、 寂しさを孕んだ。 人が溢れ反る新宿に、 三日月が刺さっている。 人が溢れ反る新宿は、 憎しみを孕んだ。 グラウンドに引かれた 石灰の白線上 はみ出さないように震えながら 歩いている・・・・ それが全てだった。 どこにだって行ける ここに立って言える 一歩右に踏み出せばそこは 永久に続く宇宙だ。 今を求め出した瞳に、 秒針が刺さっている。 今を求め出した瞳は、 ため息を孕んだ。 グラウンドに引かれた 石灰の白線上 始まってもないことに怯えながら 歩いている・・・・ それが全てだった。 どこにだって行ける ここに立って言える 一歩右に踏み出せばそこは 永久に続く宇宙だ。 考えすぎたせい。 寂しさだって憎しみだって 張り裂けるほど孕んだ頭で 石灰の白線上 ただひたすらに歩いている・・・・ どこにだって行ける ここに立って言える 一歩右に踏み出せばそこは 永久に続く宇宙だ。 どこにだって行ける ここに立って言える 一歩右に踏み出せばそこは 永久に続く宇宙だ。