エンドロール

歌詞

君のことを想って書いた詩は これで何曲目でしょう? どんなに声を枯らしても もう決して届かない詩 拙いギターで弾いた 君が好きなマイナーコード 幸せな歌詞の結末を ぐちゃぐちゃに塗りつぶして 書き足す「お別れ」の場面 君とのね 写真も スマホのデータも お揃いの物も全部捨てたよ なのに思い出ってものは厄介だね この胸に焼き付いて離れない アドリブでギター弾いて なんとなく歌ってみても 無意識に口から零れるのは いつも君との記憶 エンドロールも終わったのに 着信があるとね、君からかな?とか 街で偶然遭遇しないかなとか 未だに少し思っちゃうのがやだよ 馬鹿みたい 情けなくて仕方ない 「未来へと歩き出そう」 「止まない雨はない」 とか言うけれど そこらへんの名曲の歌詞のように 割り切れないから苦しいんだ スピーカー壊れるくらい ボリューム上げて歌ったよ でも君に届ける為じゃない 自分に言い聞かせる為 君との思い出を 書いた曲を 歌うと未だに声が震えてしまうよ 思い出は綺麗になんかならなくて 胸がブラックホールみたいさ 大好きだった笑顔も 可愛い声も 君の誕生日もそろそろ 全部忘れてしまいたい もう君と過ごした時間をはるか遠く 超えたよ 独りでも大丈夫 だからもうこれで終わりにしよう この詩が君への最期のラブソング 君と僕だけの詩は これでもう何曲目でしょう? どんなに声を枯らしても もう決して届かない詩